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投稿日時
2014-11-18 20:50:26

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岩波少年文庫の挿絵を。描いた人は長沢節さん。
↑では、漫画家アニメーター他先生何やってんですか系の起用ってまー見ない
気がしますが(知らないだけかも)このお名前には。
恐るべき力がありました。御衣のハシにでもっ、と群がる人々を天上の※人間に
したという、すべてが※になるお名前です。岩波少年文庫が……※。

(※じゃなかったと言ったんじゃないのですよ)
美麗だが表紙(カバー)のみ、でもありません上下挿絵、豪華です。少年になぞ
勿体ない、からこそ価値ある中でもイナセに艶っぽい1枚、てゆか……はああ。
(というしかない)

本の中身は。はるか昔に読んだのより俄然、面白かったと言うより、昔は愉快な
仲間、所謂キャラ読み当然アトスさんでした、ようするに×主人公。冗談です。
若いのに(21歳)切れるというが筋肉馬鹿だ、と今なら思わなくもない、とにかく
魅力的な主人公以下登場人物、ですよね。

史実の人の陰謀・不倫・意表をつく展開めまぐるしいイカにも狙った感じ、ですが。
えげつないぞと思わないのってナゼ?考えるといくつかあります。
・正面から堂々と臆面もなくねらわれる。
・伏線回収というより仕込みが周到。あっ、そーなる、とかそれ忘れてました、て
 なる感じと、意外に繊細な演出。
・情とか愛とか恋とか欲とか、ひねり皆無の王道。わかりやすく面白いから王道
 てかココに関しては電話やATMのよーには進歩しないですねえ。
・簡素。けっこう見たい方向に補正できる。(もちろん×主人公でも)
・持って生まれた味。作者のです想像するに……三鷹さんです自分は。
 あの、三鷹さん。男らしい(文中頻出)とは漠然とした言葉ですが、男らしい。

作者ってどんな人だった、調べやすいヒトです。
膨大な印税収入を華麗に浪費した(社交・恋愛の他、劇場・自作主人公の城や
雑誌を作ったりしたそうな)格の違い、について書かれた記事を読みました。
新聞小説の本作は、敵対する政治家にもファン宣言をさせたとかで、これぐらい
できなくてどーします、挑発ですね。飛ぶ鳥を落とす勢い。
でも連ドラの録画予約を忘れて帰宅する政治家だったら?……やーどーかな;
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