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投稿日時
2017-08-29 22:17:31

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盛装して登校したプレブヒシ(木曜日に生まれた幸せな子という意味の名前)さんと級友。



学生時代からアマゾンとかアフリカとかで人のいる所、の写真を撮りながら旅する探検家で
医師(他多様)の関野吉晴さんの本。草原の少女プージェ。

モンゴルのゲルで暮らしていた牧童の少女です。どこまでも大地(遮蔽物が山以外ない)と
落ちたら底がなさそうな空と、平たい顔の素朴なご家族。
圧倒的で美しい写真です。字で著された内容を読むと、印象が少し変わるかもですが違う
コトがかいてあるのでもない、どっちもすごいインパクトではあります。

めちゃめちゃイイ顔で笑ってる集合写真。
多分、盗まれた三十九頭(も!)の牛を、行方知れずの父さんの代理で捜索に出た母さんが
帰宅した時の、なので。牛は戻らずその後も捜索されていましたが。
数年後に著者は再訪し、この母さんもなくなった事を聞くのです。

厳しくなった遊牧生活と、社会主義をやめた国政の関係について、巻末に説明が。
現金収入の少ない辺境では、インフラや医療の恩恵にあずかれなくなっていく。
自分の代限り、とお祖母ちゃん、先生になれるなら馬に乗れなくてもいいよとプージェさん。
なんて勿体ない。(と無責任に)思わずにはいられない馬上の雄姿。

しかし少年少女の胸に燃える希望ほど輝かしいものも。だいたいこの国です、馬が(牛も)
ないがしろになるワケが。この馬は著者に贈られてます。
あなたはまだ旅をするのだから必要でしょうと。連れて歩けなくて預けてるそうなそれは。
深い友愛と感謝の証です本体は現物じゃなく。やーこの現物は。良いですね馬。


追記;盗難にあったのは牛ではなく馬(のほうが連れ出しやすそうとは思ったのに)でした。
    自分の空目が怖ろしい。
    折角だからもう少し付け加えると、就学前の彼女が管理していたのは総数八百頭
    近い羊、山羊(本には出てきませんが大多数が羊と山羊)、馬、牛です。
    これで小規模だという。ペーターさんのは?

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