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投稿日時
2011-10-18 14:50:08

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 「尖獣ならオレも何度か見たことがあるし、町渡りをやってるときには相棒にしたもんだが、
 言葉を話す尖獣なんてのは聞いたことがない」

ネストキィレター 作:光太朗様 → http://ncode.syosetu.com/n1304x


尖獣という小動物と男の友誼を結んだニナさんの保護者であるご亭主です。
喋る動物は実のところ普通に居ますが彼の場合「本当の姿は絶世の美青年」であるからで、獣が化けた
美青年ではありません。
これは重大な違いです、個人的にですが。
「彼女が望まない限りはこの姿でいると、決まっている」のだそうで、彼女とは主人公エスメリアさん。
エスメリア・グリーニさん、でした。

姫のお望みとあらば何なりと。こおゆうのお好きですか?自分けっこうスキです誰も言わないけどさ。
こう↑ 言い換えできそうなんですが、ちょっと違います。
彼が崇拝するエスメリアさんが彼に賜った言動を少し抜き出してみましょう、ひとつ前の1話内で。

「もっともらしく適当なこといわないで」
「どうもしないでいいわ」
「本当にイヤ」(← 淡々と。)
適当に返す
無視
「じゃあね」(これはお別れの挨拶、じゃあまたお会いしましょうねの省略形です。おそらく。)

彼の「存在意義に等しい」エスメリアさんへの追従と「望まない限りは」を合わせると
お望みとあらば何処へでも。で、望まないことはしない。ではないかと思われます。

彼のお名前スノウの短縮は禁止。これはエスメリアさんが望まない事。(だからしないしさせない)
大丈夫なのかと突っ込みたくならないコトもない付き従う、の方は、仮に来るなと望まれたらそれは
望んだ事(だからしてもしなくてもいい)に入るわけです。
一見消極的ですが君が望まない事を僕はできないというのは高等、どこまでも行き給えとくりゃ
鬼に金棒級の男前で太っ腹なぞっこん。じゃありませんかね。

うっかり過失、あるいは極限状況に迫られた究極の選択、まで含めて例外無しの絶対。
というものがあるとしたら、それは(このお話では)スノウさんのエスメリアさんに対する忠誠です。
凄い事なのがお分かり頂けるかしら。
ゆらぐ事のない彼の愛はこの物語に至上の美と格調を添えています。
絶世の美青年である事との関係は。そりゃああるでしょう美青年である自覚の作る姿勢とか、超絶美
ゆえの格調とか。
ただエスメリアさんには無い価値観のよおで。……美貌に恵まれるというのは案外試練なんでしょうか。
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