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平積み作家

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投稿日時
2012-02-28 13:52:00

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だって読むのです!たまには。何しろ読んだことがない、のでどれでもよかったのですが、書架に一冊
しかなくて。返却時には容疑者Xでしたが、そーその著者の。ウチの近所の図書館じゃほぼ全て貸出中
(市内合計一九三三人予約待ち、てのがある;)の小説家の。題名は手紙です、今って言うな。



でわその手紙の、えとはあまり関係ナイ話を。
兄さんが出し続ける手紙がうざい!という話です。え。そーだよ。
初めはそおでもなかったのです、兄さんはたった一人の兄弟で家族で身寄りだから。
出来の良い弟の学費を作ろうと、うっかりゴウトウサツジンをして服役中の兄さんです。

俺がいなくなってお前どうするんだろう。心配だというお手紙。これが。
お前えらいな、がんばれ。そして、お前は自慢の弟だ。と変わってゆく、うざくなってきます。
つまりひとりで世の中に放り出された弟は、どうにか生きのびるばかりか……だからです。
並みの高校三年生でもなかなかサバイバルでしょーが、彼には家族が大犯罪者というハンデが。
(面白そう?とっとと読みに行っていいですよ、今でいいじゃないか。)

とんとん拍子ではないけど一つ一つ努力の果てに成功、の反対。
せっかく見つかった希望をことごとく犯罪者の兄がいるせいで手放すことになるのです。
現代日本でヒトゴロシをして捕まると後々どんだけタイヘンかつ迷惑か。
実にうまい具合にタイヘンになるよーになってますが(そうゆうのを面白い話といいます)お好みじゃー
なかった(結末が特に。)……らしい、人も多いみたい。で。
面白かった本のレビューを見てもう一度面白いコトはよくありますが賛否両論喧々囂々。
これは絶賛一本よか断然血が沸いちゃいます、ケンケンゴーゴー。
一緒に熱血したいですか?密林が楽しいですよ。密林お買い物するとこですけど。

社会参加を二度と許されない大罪である。ことを書かれてるのだと思います。してはいけない。
やっちゃったら?ではないしちゃいけません、です。
解除のある……つまり殺人犯とその家族が、やりなおしの道を見つけた物語だったら。
大半書き直さなくては、作者が積み上げた内容は機能しないような……なんとも元気の出るハッピーな
お話になるんではと思いますが……まんまと兄弟に共感しちゃうんだよねー、ってコトなのかな。
強盗以外の方法でお金を作る、諦める、殺すまでいったのは絶対にマズかったのですが兄さん。

社会には(理由があれば)ひとをころしてもいいなんてコト言えないのです。
一回でも問題起こしちゃったヒトがお隣さんだったら普通に、え; でしょーが。問題の名前は殺人。
彼には理由が?……ある人にイイ理由とは別の人にとって全くイクナイ理由だったりします。
いかなる理由があろうと実はしたくなかったことであろうと、人を殺した人が生涯背負うものは一律平等。
生涯。負い続けるです、命を代わる方法がないからには、良い人のときだけ変えちゃいけません。
けれど。
前科者が来た!まして前科者のご家族が来た!ので態度変えるなんてのは。
人としてなんて心の狭い、心無い行いなんだろう。するけど。思いっきり分かるように書いてあります。
なんでココにしない。犯罪者のほーが少ないんだし確率的に高いと思うのだが。
ついでに(超ネタバレです!)負う人が負い続ける間、負わせているから楽しくて仕方ない、ワケじゃない
のも書いてあります。どんな始末も無くなるってコトです。人の命が重すぎて結末が重いです。

設定の面白さだけでガンガン読み進みたくなりますが、まるで滑走路のよーですから。
残すべきらしいとこが残ります。後半の手紙は泣きます。兄さん以外も手紙を書きます。
どれかで泣かせる堅実なトラップ。自分なんかもー有ったら踏みたい、うるさい踏むための罠だろーが!
ってほうなので(ホホホそーなのよ!)……人の居る所で読んでて余計な苦労しましたなるほど平積み。
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