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投稿日時
2020-01-14 15:10:23

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付録。





映画の話です。密林特典オススメ、ゴシックホラーかと思ったら違った。
サーミの血。トナカイを飼って暮らすラップランドの血統です。
「故郷に帰ればそれなりに生きられる」少女がそれより上を望んで頑張った、という内容。
経過を書きます。単身、スウェーデン人を装ってナンパされに行ったのがばれ、喧嘩して家出。
寄宿の女子校に潜り込めたものの、学費を工面できず家に戻って財産相続を迫ります。自分のトナカイか父上の
銀のベルト(当主が代々受け継ぐ物っぽい)を売ってお金を作って。
大冒険と書くだけでは伝わりませんが、動機や経過が丁寧なのと若い女の子、ですからねえはらはらします。

当初は「教師になりたい」でした。彼女に目をかけてた北欧美女教師が答えますきっぱりと静かに。無理。
あなたたちの脳は小さくて適応できない、研究結果が。容赦ない。少数民族である彼女らは、保護されついでに
計測されて蔑視され、抵抗すれば大人にねじふせられ、馬鹿な男の子に嘲られているのですクサいって(差別が
ダメなのは、したほうが野蛮人に見えるってのもあるからかもしれませんね)
この程度でめげないヒロインは、都会の王子様を見つけます。太そうな彼のお家にアタックかけるのです。彼は
親切ですが周囲は珍客の扱い、このくだりは人魚姫を連想します、彼女は歌えますけど。ヨイクは(民謡。ネズ
ミ―大ヒット作のアタマでも流れてたらしいです、巫女さんの鼻歌、とか言うと余計想像つきませんか、哀愁を
おびた神秘的な歌です)よかったちょっと長かったけどねなんて王子様が言う。

芸のように見られている伝統文化、人種という枠にはめられる個性。派手な首輪をつけたような民族衣装。
逃げ出すためなら何でもする主人公(エレ・マリャ。てお名前を嫌って自称はクリスティーヌ)です。儚い恋の
発展中、と妹とお風呂(着衣で寒中水泳)の時だけ少女らしい幸福に輝いて見えます。あとは大体温、まあ可憐
じゃありません表情です話を戻して、決戦対決。果たして、却下されますさあどーなる?
応援したくなるかしないか、訊かれる気がしますよ?故郷を捨てて誰も味方がいなくて、やむなく無断で借りる
場合も貸してって言ってきたりもする娘さんだけど、今は制限されてるからで行動力はあるんです。お隣の子が
もってるものを欲しいって思っちゃダメですか。

野望にまっしぐらすぎて距離をおきたい人ではあるのです。(一見コワそうな女子高の先輩は案外友達かも)
薄情者が田舎の町に後足で砂かけるというやつで、妹さんに直接かかったであろうとは容易に想像がつきます。
差別が横行する中では、抗う者を受け入れる者にも相応の覚悟が必要です。差別がいけない、チャンスは平等に
与えられるべき。もちろんそうですでは、差別される人に何かしてあげられる?と聞かれたとして自分は。
せいぜい何もしない?か森へ帰ればとは言うかも。
教師らは鞭をくれてます。王子様の家はケーキをくれるのですが、絶縁しながらでも彼女を理解してくれたのは
実家です。お話は妹の葬式に来た姉で始まって終わります。都会に染まって頑なまま老いた姉は、人知れず許し
を乞うのです。それは己の過ちの謝罪で、後悔を非難されたくないという事か。
後悔しない決意を詫びてるのかもしれません。いつか変わるまで積み重ねていくしかない。もしもうワンチャン
あったら同じ道を選ぶのだろーなー。許す事ができるのは乞われた人だけです、許すんじゃない?
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