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投稿日時
2012-05-29 15:33:00

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えのせつめい。…………でででできないというかしたら嘘つきだというか;

SFを1冊、ガチSFってのを。で「第4回小松左京賞受賞作」と帯にあったから、よりも背表紙が目立って
たのでした。第4回は2003年。選考委員がご自身で10回まで。(氏のご逝去が去年7月だそうです)
日本が沈没。
この奇想天外な発想。今ならまるきり全然ハズレでなくもない予言なのじゃないかと思ってみないことも
ない、あったらあったでやーあるんだねえぐらいもっともらしいコウトウムケイのコトをS……ハイ違います
本の題名は、火星ダーク・バラード。ところで日本以外全部沈没、これも傑作ですね。

相棒(バディと読みます、1ジャンルだそうな。)であり想い人でもある女性を狙撃した疑いをかけられた
刑事さん、が主人公です多分。でもとてつもない超能力を持つ娘さんの話と思ったほうがずっとSFです。
13か4年差ですtoカナメさん。年の差ロードムービー愛の逃避行(でもいいハズ)です。
大筋シンプル、背景がべっとりこゆくて広大でとゆうのは、火星侵略が完了した未来の設定。ですとか
相棒には恋人がいまして、恋人を片方殺傷するとどうなるか、あまりSF的ではありませんが、ここには
意表をつく進化なんかあってもらいたくないです、苦境の刑事さんの複雑な心情。ですとか
娘さんは最高傑作、であることとか他。です。
連綿たる失敗と執拗な執念の果て、火星の生物の塩基配列をヒトの遺伝子に組み込んで人工子宮で
育てた(このへんがエロ、とぽろっと書いてあります)コドモ。の能力を木星遠征に使おうというわけ。
密度高い上にきびきびした文章で難儀しました、序盤は。序盤が大変かっこいいのです。

どこまでもゆこう。人類は遠く遠くへと、行ってみたい。SFのスピリットのひとつなんでは?
宇宙で眺める地球らぶ!人類皆兄弟、みたいなのは入ってませんロマンとヒューマニズムの配合が
素晴らしいです、影の、いえマイ主役は娘さんの父、遠征したい人です。
彼の信念は間違ってない、のにお前とは違うんだと何度も言われます刑事さんに。どこがイケないって
きっちり分かった気が実はしませんが、違いと言うなら人道的であるかないかです。
見果てぬ夢への挑戦。に娘を選んだ(参加を許した)と考えれば、愛ゆえに、じゃないのと思うんだけど
娘を私物化しちゃいけませんなとゆうことなのでしょう?(されてもいいらしい登場人物もいるのです)
刑事さんのは愛と言うより救急隊員の精神みたいにも見えます。娘さんはそれもご承知のよーなので。
彼女がどっちを選んだのか、を尊重するべきなんでしょうね。
刑事さんがちょっと想像する未来として提示される結末の先……正しい姿。自分も想像できます。
父の望みは違う形で叶えられる……ような。形が違ったら意味ないんだってことはよくありますけれど
意志を継いでいくってなんか青く輝くSFっぽいですと思いますおとーさん。
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