投稿日時 2013-07-30 19:48:30 投稿者 m このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
少年。図書館の見えない司書にオサレなのを。と頼んだ一冊(堀米薫/スカイエマ)のことを。 暗褐色の地に水色で45度ぐらい回転した字体のタイトル、の背表紙。目立ちます。 検索で表紙画像を見る、以外にも絵師様ウェブサイトがヒットしますよ。何げない日常風景の 中の少年たちがきらっ。と、センシティヴな絵で(本作では熟年も山盛りです)このタイトルで 中身が意外にも。……このまんまなんでしたが。 料理やお城を作れる本、のような側面もあるのです。木の切り方木の売り方、林業従事者の 心構えと作法、憧れの装備はナタ!……今から君には現場の林業を見てもらう。て本です。 丸太一本おいくらなら売る? 驚いてくれ、三四十年かかった品物の原価が出荷経費より安い、そーゆーセカイ。 維持費が利益+ 補助金を上回る。第一次産業、まことにキビシイ事になってるのですね。 なのにナゼ? 山持林家(兼業農家)の苦悩……にまさるもの。ご家族ドラマ。切り離せない二本立てです。 山に行った記憶は新しい?建物と人のかわりに大量の土壌と草木のある高地、あの空気。 あんな山で百年かかって育った木を伐採して家にする。百年が消える。もったいないかも。 そうではないよ。伐採林は人が育てる、循環させていくのだ。とかぺろんと言われても。 ですねそれは読んでいただくと。ホームセンターで杉や桧の板を触ってみるのはどう? 店内には化粧板や金属板やゴム板も。その感触もさることながら新しい材木の香り。むは。 やがて中学生の少年視点で書かれてます。 年金つぎ込んで誇りを守る祖父を支えてきた祖母がいる、夢を諦めた家つき娘に婿入りした 父をもつ、将来を定める岐路に立つ姉もいる、もっと言うなら林業関係者とお友達もいますが お爺ちゃんがお達者、これがですね。いい。 オトシヨリの権威を尊重する人、品のある人に見えますよ。 (尊重したいと思ってるだろう?) 新しい可能性に賭けようとする未来の世代が、意志と家とを継いでゆく。代々。素晴らしい。 読みながらどまっすぐすぎてハズカシイわ、とも思ったんでしたが。 継承する物もない者が我が身におきかえてハズカシがるとわご苦労。なコトなんであって ♪ ホントはボクの事がうらやましいんだろ?なのかもですが。主人公も…… ちょっとてれたりしてます。そういうものらしい。 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |